息をする
風が無く温かい冬の午後は、時間も止まっているように見える。
だいたい風が強いのが数日続いた後に、急に「静止した日」がやってくる。
そういう時は眼を閉じて探ると、呼吸の音が聞こえて来る。
そうしてその音のする方向に吸い込まれて行く。
そうすると自分の身体の中に入っている自分が顔を見せる。
「コンチニワ」
同時に、この全てをひっくるめて、一点に集約された宇宙の穴がその瞳に映る。
その穴の奥に、逆さまになった宇宙が廻っている。
それは単に水面に映った陽のように、ただきらりと輝く。
ただそれだけのことだった。
その瞬きのほんの一瞬。
子供の頃より「世界の裏表」は無くなったけれど
この「裏表」をひっくるめて「表」にするような
そんな「裏」が少しだけ見え隠れしている。
それを覗いたが最後、僕は息をしている事しか実感の無い
無限の運動そのものに吸い込まれて行くのです。
そしてまた戻って来るのです。
何度も何度も。
息を吸っては吐く様に。。
2011 01/12~23の個展ギャラリー企画「かおの絵」を承ります。
コチラの「予約状況」をご覧いただきまして、ご都合の良い時間帯を3つほどお選び下さい。
メールいただきましたら、先着順で予約をお入れします。
折り返しのメールでご確認下さい。
ぷりぷりぽん。
by prema-maaru
| 2010-12-11 06:32