こどもの日



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先日名古屋の個展にいらして下さった宮澤さん(ポランの広場)から、ステキな感想をいただきました。
この文章は「ゾンネ ガルテン」「ポランの広場」「バックステューベ」の各店舗でお配りしている小冊子 「やさしいごはん やさしいくらし。5月号」に掲載されたものを、ボクがお願いして転載させていただいたのです。

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ガルテンの柿沼さんから「こんな本が来たよ、見てみる?」と渡された絵本。いろんな色の花や葉っぱや野菜や茸やお菓子や雪の結晶などが輪になって一匹の小グマを囲んでいる茶色い表紙。桜色の帯には「この絵本は、わたしたちのくらし、そのものです」――川口ゆう と書かれている。ゾンネの会員さんは覚えておいでだろうか。6年前まで野菜チームに所属して山岡の農園で野菜づくりをしたり、セット配達の集荷仕分けなどの仕事をしたりしていた高山陽介君。今は南アルプスの麓、長野県中川村で、自然農の専業農家として家族で天晴(あっぱれ)農園を営んでいる。名古屋の実家に帰ってくれば、ガルテンやポランに顔を出し、昨夏にも二人目の娘が生まれたと報告してくれた。渡された本をすぐ開いてみた私は、仕事中にもかかわらず、次々と頁をすすめて、裏表紙の隅まで読んでしまった。『くまのクウタの1ねん』だった。水彩絵の具と色えんぴつで一頁一頁が色で埋め尽くされた画面。まんまるお顔の小グマのクウタが、おとうさんおかあさんとくらす山での一日を教えてくれる。ひろーいはたけであさからばんまでやさいをつくるおとうさんのしごと。かぼちゃ、とうもろこし、なす、トマト、ズッキーニがのびのびと育っている山の斜面が、黄色い朝日に輝いている。クウタそっくりのまんまるお顔のおかあさんクマはうれしそうに、いろいろなおかしをつくっていて、おとうさんのいろんなおやさいとともに、おきゃくさんにおくる箱のなかにいれるんですって。カモミール、ナスタチューム、ラベンダー、いろいろなハーブが広がるおかあさんのにわには、おかしの材料や、かぞくのからだのためのおちゃやくすりをつくるやくそうたちがそだっている。あきには、おとうさんおかあさんはおおいそがしをして、あおぞらいちにでるために、いっぱいとれたまめをえらんだり、おかしをふくろにつめたり。その頁を両側に開くと、4枚の大画面のFarmarsMarketsが左右に広がり、ところせましと森の動物たちがいろいろなお店を開いている。ふゆがちかづく黄色い山では、おちばや木の枝、太い木をきって、まきづくりにいそしみ、ながいながいふゆのあいだはまきストーブのあるおうちの中でかぞくみんながやっとのんびりできる。大きなからだにやさしいめのおかあさんにだきつつまれたクウタはとってもしあわせ。そしてまた、いいにおいのするあったかいはるがめぐってくる。とってもいい気持ちになって本を閉じた。

 おとうさんクマの高山陽介君の父君の営む天白区のトライバルアーツという雑貨・ギャラリーカフェに、ある個展があって出かけたところ、ちょうど父君がいらしてこの本の話になり父君は「ゆうちゃん(作者)がなかなか描けないとゆきづまってたんで、『そのまんま、くらしのそのまんまかけばいいじゃない』と後押しをしてやりました。山のくらしにはみんなが求めているなにかがそのまんまあるんだから」と。私も「そのとおり、ありのままのすがたが、ありのままのこころが迫力をもって伝わってきました。」と応えました。
 めざす個展は、これもポラン、ガルテンで7、8年前まで働いていた「いっちゃん」こと市原陽子さんの夫君、マシマタケシさんの「よわいちから」という絵の作品展。トライバルの三階、と称している屋根裏に高山氏が手作りした小部屋ギャラリー。マシマタケシさん、通称マシマシはパソコン上でつくったイラスト・絵を仕事にしているデザイナーさんだが、今回は初の生(なま)絵での個展と言う。麻布に金をテーマカラーにした、天使が飛ぶ宇宙。子供を抱く父と母の絵が数点。作者は「僕の絵はみんないっぱいねじれてて、ゆがんでて、うかんでて、うごいているからね。」と。それらが、昼の陽や電気照明を失くしてろうそくの灯りで観ると、鮮やかな青も、明るい緑も、輝く金、銀も全く違った彩りとなる。とてもおだやか、とても静寂、生まれた奥行きにひきこまれる感覚にもなる。よわい(・・・)・ちから(・・・)というパラドックスの中にマシマシの目覚めた生命や愛の世界があるようだ。彼のことばで「すべてはひとつ。ぷりぷりっ ぽぉ~ん!」の「ぽめろんの眼」の気付きだ。

私はゆうちゃんの絵本、マシマシの絵に出会って自分の中の何かが動いたと感じた。ことばにしなきゃ伝わらない、何だろう?何でだろう?と考えていてやっとことばになった。それは、明るい。それは、安心。それは、嬉しい気持ち。3.11以来、いえたぶんその前から、何だか底にたまっていくばかりのものが動いた。政府は大飯原発の再稼働を要請し、御前崎市長も容認派の前職が当選し、大阪維新の会が声高になった。でも、何だか「負けないぞ!」と思える。明るい、安心、嬉しい、のために私だってきっとできることがあるって。ゆうちゃん、マシマシ、ありがとう!!                                               (宮澤)

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とても大切な事が書いてあると思いシェアさせていただきました。
宮澤さん、ポランの広場のスタッフのみなさん。

本当にありがとうございます。



*文章中でリコメンド(おすすめ)された書籍こちらです。


「くまのクウタの1年」
作者:川口ゆう
出版:ひさかたチャイルド
定価:1300円+消費税


「幸せのいろ 目覚めのかたち」
作者:マシマタケシ
出版:サンマーク出版
定価:2000円+消費税





よわいちから銀河 福岡県うきは市 5/17~20


マシマタケシのホームページ
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by prema-maaru | 2012-05-05 05:55 | Comments(0)