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そろりそろり


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「よわいちから えな」作品より







一昨年位から日本全国巡るようになってから、どの土地に行っても「全部同じだな」と思う様になりました。

もちろんそれぞれの特徴はありますが、それは薄皮一枚の差異で、ほとんど多くの事は何も変わらないと感じるのです。

そのほとんど多くの事というのは「自分」であり「自分の感覚」というものです。

ですから僅かの差を、以前にも増して良く感じ味わえる様になったと思います。

何か新しい事を発見した時は(それが本当に新しい感覚だっとしても)よくよく見つめて観れば「自分」の感性がようやく開花したというか、それを味わう準備が出来たのだと思っています。
つまり「今まで見えなかったものが観えた」という事です。

土地とか場所もそうですが、本当に変わらないのは「わたし」という得体の知れない誰かがモノゴコロ付いた時期から全く変わらず同じ所から世を眺めている感覚です。

自分の身体や友人や家族や仕事や環境や時代が動いている様に見えている渦中でも、実はこの「わたし」だけは全く動かずただ見つめているのです。

多くを体験し見聞すればするほど、この動かない「わたし」の存在感が増し増して来ます。

自分が「わたし」の存在に気づいたのはいつだったのか?

それすらもあやふやな記憶でしかありません。

絵を描いたり美しい景色や生命を見つめている時に「わたし」はいつの間にか自分の最前線に立って在ります。

だけどそれに気づいた途端にぴゅ〜っと姿を消してしまうのです。

ですからボクは「わたし」を呼び起こす罠を仕掛けて、日に何度も「我(自分)を忘れる」をします。

その時間が多ければ多い程、時間やどこかという感覚が鈍って行きます。

アホになりダメ人間になった辺りから「わたし」が自分を乗っ取り出すようです。

これはこの社会とはまったく逆の方向ですが、それしか術は無い様に思うのです。






沖縄「かおの絵」&WS 6/29.30


個展「よわいちから えな」大阪貝塚市「エナ ラウレア」7/24~29


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by prema-maaru | 2012-06-26 04:59