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如シ来ル


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冬至の早朝、パソコンを開いたら画家の「奥田あや」さんの訃報が飛び込んで来ました。

奥田さんとは1~2度会っただけで挨拶程度の関係でしたが、お互いの共通の友人は多く、なにより彼女の作品は方々で目に触れていました。

とても女性的な「神仏」を描く方で、優しい色使いや芯のあるしっかりした表情が印象的でした。

本人に会わなくとも作品を通して「ふれていた」という、実は生身の出会いよりももっと深い所で共有していたものがあったと思います。

絵を描いていると「絵描き」の心が手に取る様に分かる事があります。
それは絵描き独特の臭覚と言いますか、太古の作品から現代の作品まで、絵を描くひとは全ての絵描きと繋がっているように感じる事があります。

奥田さんの絵を観て、若すぎるとは思いますが、人生を満喫してやり切って次に行かれたんだと深く思います。
「おくやみ」は奥田さん自身では無く、残された家族や友人たちに捧げたいと思います。

二三日前に、自分の描きたいのは「ほとけ」だと気づいた時に「ほとけ画師」と名乗られていた奥田あやさんの事が浮かび、HPを拝見していました。

ちょうどその辺りでお亡くなりなった事を知り、何か大きな縁を感じています。

お互いに表現するものは違いますが、同時代に居合わせられた幸運を心から感謝いたします。

上の絵は冬至の太陽が昇る時間に描きました。
美しい夜明でした。

奥田さんの作品はこれからもずっと生き続け、多くの方の心を打つと思います。
絵描きは生きながら「死後の世界」を覗いているようなもので、肉体の死は小さな通過点なのかも知れません。

奥田あやさん。
本当にありがとうございました。
これからもずっとよろしくお願いいたします。

ほとけ画師 奥田あや HP







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by prema-maaru | 2012-12-21 08:43