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ぽめろん





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地 earth出品作



「ぽめろん」という言葉は造語です。
2009年から2011年まで暮らした屋久島で、ボクはその存在をリアルに感じました。
ぽめろんに取り憑かれた!と言えると思っています。

ぽめろんというのは直訳すれば「生命力」ですが、同意である「神仏」とか「創造主」という言葉には手垢が付いているし、特定のイメージの中にこじんまり治まっているそれらの概念をもう一度原初の姿に戻す意味で「ぽめろん」という響きが相応しいと感じたのです。
しかしこれも所詮「ことば」であり、本質は語れません。
私はそれを絵にする事が自分に出来る事(可能性として)だと感じ、それからこのような絵を描く様になりました。

私の絵を観て「なんだかわからない」と感じて下さったらそれは「ぽめろん」を感じていると思います。
ぽめろんは理解が及ばないもので、全体であり個々であり、見えるもの見えないもの、聞こえるもの聞こえないもの、そして「これ」とは言えなく捕らえ所のないものです。

私は「ぽめろんとは?」と解説する事が一番ぽめろんから遠い行為だと思いましたので、取り扱いはそれぞれの方の無数の世界観そのものに委ねたいと思います。
藝術にはまだまだそういう魔術(マジック)が通じています。

言語化されて身動きが不自由になってしまった世界を、もう一度原初の生まれたてに戻すのがぽめろんの働きのようです。
人間の力の及ばない巨大でよわいちから。
そして私たちもその中にどっぷり浸って居た事を改めて気づくきっかけ。
魚が自分が水の中に居る事を「気づく」ような意識の反転がぽめろんの働きです。

私の絵には様々なスタイルがあるように見えると言われますが、これは例えれば「影絵」でキツネのかたちを写した壁の影が角度を変えるとキツネには見えなくなるような変化でしかありません。
どの絵もぽめろんを描いているのです。

「理解して感じる」のでは無く「感じて理解する」時に、その道しるべは個々の中にあるぽめろんのささやきです。
霊的存在としての半身。
いつも私たちを見守る「本当のわたし」がぽめろんなのです。

*屋久島で綴ったblog「いろとかたち」を一束にまとめた本「幸せのかたち 目覚めのいろ」(サンマーク出版)に「ぽめろん」との出会いが記してあります。

5 elements マシマタケシ個展 6月毎週土日OPEN Galeria Anonima 荻窪





精霊ノ森 
7/22~28 安曇野 オーガニックレストラン&カフェ シャロム 
7/24~31 松本 ナチュラルベーグル カフェuta
 


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by prema-maaru | 2013-06-26 08:48