2009年 09月 12日 ( 1 )

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今年屋久島にはまだ台風が来ていません。
新米の島民には穏やかな日々なのですが、なんでも秒速80mという風が吹く事もあるらしく
そんな車を飛ばしてしまう突風なんて出来たら避けたいというものです。

ここ数日は小潮なので、朝5時位に目覚めたらそのまま海中温泉に浸かりに行く日々を楽しみに暮らしております。
同じく小潮ラブの常連さんとゆっくり湯に浸かりながら台風の話を聞いていたところ
ここ数年屋久島には台風が上陸していないという事です。

それは人間には良いように思えますが、自然環境には深刻なダメージを逆に与えているのだそうです。
古い巨木が台風でなぎ倒されたり、海底までの波のうねりが海をすっかりクリーニングしてくれたり、
樹々に付く虫が吹き飛ばされて果樹園に活気をもたらせてくれたり。

台風の通り道という設定で成り立っている屋久島にとっては、台風の強烈な刷新のエネルギーも自然環境が若々しく生きる為には必要不可欠なものだという事です。

それを聞きながら「人生と同じだな〜」と思いました。
穏やかに安心に暮らしているばかりでは人間の能力は成長しないのと一緒ですね。
たまに凄いプレッシャーや乗り越えられそうもない試練を経て強くなっていくのが自然の摂理なのだと思います。

試練はむしろ「その人が強くなるための」愛情だと感じられます。
他をあてにしたり依存するような自分では無く、一人でも強く逞しく生きている人たちが沢山増えていったら、何かあっても人や社会に原因をかぶせるのでは無く、自分自身の精神を見つめて乗り越えていくような真っ当な生き方をしたいもんだなと思います。

見渡してみれば今の私たちの基本姿勢は「依存」だとも言え、それは有史以来ずっと続いて来た地球人の特徴でもあるように思えて来ます。
それが根底にあるなら、政党が変わっても、素晴らしいリーダーが現れても、明るい兆しはことごとく泡と帰して行くのだと思います。

まず「私」からの一歩が全ての基本になって来るのではないでしょうか。
それがいわゆる中庸という心なんじゃないかと、朝日が上る海中温泉で水平線を眺めながら感じていました。
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