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私たちは生まれて来て、目にしたもの耳にしたものを、最初はだたそのまま見て聞いていたはずなのに、だんだんと大きくなるに従って「意味付け」をして行きます。
だいたいは親や周りの大人やテレビなんかからの情報だと思うんだけど、一旦意味付けがされてしまうと、今度はそれが土台になって徐々に自分の周りの世界の色数や音色が増えて行きますね。
小学生位になると始めの頃の記憶は飛んでしまっていて、意味付けした世界が始めからそうであったかのように思ってしまっています。
「ただ見て聞いた」ものが「意味のあるもの」に変わってしまうのです。
それが良いか悪いかは置いておいて「みつごの魂百まで」ということわざは人間の習性を良く表しているのだと思います。
私たちはその自分が無意識に決めた世界設定から外に出にくいのです。
ちょっと外に出た時に精神的には大爆発を起こす訳で、アハ体験とか呼ばれていますが、ほんの小さな「目からウロコが落ちる」でも、本人にとっては人生の意味付けが大きく軌道修正されるほどの事もあります。
「真っ当な人生を歩く」と言われる様な生き方は、この「目からウロコ〜」が出来るだけ起きない様な、意外性がなくて順風満帆で終えられるような生き方を言う事が多いように感じますが、実際は何度でもウロコを落とした方が「楽しい人生」なんじゃ無いかと私は思います。
ただこればかりは椅子に座って考えていても中々そうはならない。
とても簡単な方法があって、それは「絵を描く」なのですが、
例えば一輪の花をじっくりと観察して、それからその花の絵を描くと、それまで見えなかった色やかたちがどんどん見えだしますよね。
他人でもそうで、一緒に暮らしている人などでも、じっくり見る事でそれまで気がつかなかった事がどんどん見えて来ます。
絵を描くという行為は、つまり「見る」力を大きくしてくれるのです。
別に絵が上手くならなくても良いので、見る為に「絵を描く」という行為の有効性を味わっていただきたいと思います。
絵を描く目が育って来たら、絵を描かなくてもそういう目が備わりますので。
2015年からボクは、方々でそういう事をお伝えするような機会を多く作って行きたいと思っております。


新春のお知らせふたつ

TOTEMの全容

壬生マシマタケシ美術館

マシマタケシのホームページ

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TOTEMの制作が終わってからしばらく絵を描いて居ません。
こんなに間が空いたのは近年初めてで、もう自分が絵を描けるのか?
絵の具や筆を以前のように使えるのか?
エンジンが回っている状態に特有の閃きや直感が無くなっていないのか?
みたいな事にものすごく不安になっています。
ここに来て風邪ひきからの体調不良が長引き、制作を始めるにしてもマイナスからの出航は覚悟しています。
そういうもろもろの悪条件が出揃って、おれはようやく心新たに「描く」という気がしています。
ここまで野ざらしにしたから、これまでの経験や続きドラマを一旦ゼロに帰し、初心者になって絵に向かおうと思います。
これは別にかっこつけてるだけでは無く、自分の描いたをずっと振り返っても「自分が描いた」とは言えない様な、大きな流れと言うか船に乗せてもらった感覚がすごくあるのです。
大船に乗った気分は置いておいて「これホントに大船に乗ってるのか?」みたいな気分は完成(着港)の瞬間まで全く分かりませんが、振り返ればいつもそうなのだから、これからもそうであるというつもりで、世界を信頼しての船出です。
ある時期から自分は「国宝」を描いているように思いました。
もちろん、自分の描いた絵が将来国宝になるとか、そのくらいの絵だとか言う意味じゃありません。
その位の気概を持って、この絵が人類の総意であり、全ての人の神話の具現であり、生と死の集大成であるように、そう祈りを込めて描いています。
ここまで大見栄を切ったんだからがんばらなくっちゃね!
お天道様に見守られていますので。





TOTEMの全容

壬生マシマタケシ美術館

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ワークショップの様子

壬生マシマタケシ美術館

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「かおの絵」制作中

年が明けて、正月気分も抜けた頃にふたつの場所でワークショップと「かおの絵」の機会があります。

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1月11日(日)14:00~「背中で観て描くワークショップ」
料金 ¥1500
会場はコチラです。
壬生マシマタケシ美術館

参加申込は必要ありません。
持ち物は「スケッチ帳」と「色鉛筆」や「クレヨン」等です。

どんな夢の絵が描かれるのか!楽しみです。

終わってからご希望の方に「かおの絵」のお点前もいたします。


1月12日(月/成人の日)は白河に移りまして、ワークショップと「かおの絵」をいたします。
コーディネーターの大花さんが分かり易くまとめて下さいましたので、これをコピペします。


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先日、白河に遊びに来てくれた、画家のマシマタケシさん。
(その様子はこちら)
白河を気に入ってくれまして、「かおの絵」と「ワークショップ」を開催してくれることになりました!
「かおの絵」は、私も以前描いてもらったのですが、自分の知らない自分を引き出してくれたような不思議な体験!

その絵を飾っていると、素のままの自分でいられるような、その絵からパワーが出ているような、不思議な感覚に見舞われています。
ぜひ皆さんもマシマさんに会って、体験してください!
マシマタケシが描くあなたの「かおの絵」

●日時:2015年1月12日(月・祝) 10時~12時(2人) 15時半~17時半(3人) 
●場所:大花不動産レンタルルーム
(白河市飯沢19‐1 大花コーポ1階 白河駅より徒歩30分 車5分 駐車場有10台)
http://ohhana-f.com/

●料金:1人12,000円(約1時間・当日お支払ください・予約不要)
これは似顔絵ではなく、あなたの生命力を描く絵です。
例えば茶道は、お茶を飲む事を目的としているのでは無く、茶の作法や茶室の空間に宇宙を感じ、自らの宇宙に出会う行為であるように、この『かおの絵』も、出来上がった絵よりも、絵を描く過程を味わっていただくものです。
よって「お点前」と名付けております。
ボクはあなたの色を選びますが、それは霊感じゃ無く、誰でも普通に感じる『印象』から選びます。
ボクは感じた『いろとかたち』を、躊躇無く、自らの感覚を疑う事無く正直に、白いボードにあなたのかおを描きます。
決まった『型』に添って描かれた絵が、ひとりひとり全く違う個性に輝くのをご賞味下さい。
あまり多くは語りませんが、その『間』に在る直観の閃きをご堪能下さい。(マシマさんのメッセージ)
かおの絵についてはこちら

マシマタケシの「いのちと背中で描くワークショップ」
●日時:2015年1月12日(月・祝)13時~15時(約2時間半)
●場所:大花不動産レンタルルーム
(白河市飯沢19‐1 大花コーポ1階 白河駅より徒歩30分 車5分 駐車場有10台)

●料金:1人2,500円
(なるべく予約をお願いしますが当日参加も可能です)
参加者で、いのちと背中で絵を感じて、描いてみます。
「いのち」では、正面同士で向き合い見つめ合う事で相手の中に入ります。
「背中」では、背中を合わせて相手に入ります。
相手を感じるのが「眼」じゃなくて「背中」だから、いろいろなものが見えて、とても興味深い意識状態になると思います。
絵はただ芸術やアートばかりじゃなく、「見る/観る/視る/診る」の領域を広げやすい方法でもあります。
絵を描くことで、第3、第4の「眼」を開くことが誰にでも簡単にできるようになるのじゃないかと思います。(マシマさんのメッセージ)

●お問い合わせ・お申込みはハナリンこと大花まで
090-6701-3252

●マシマタケシさんについて
東京都府中市在住 1962年生まれ
セツモードセミナー出身 アニマルトリック(青山)のデザイナーを数年務めて独立フリーへ。2009年~2011年 屋久島にて生活
2010年 サンマーク出版より『幸せのいろ 目覚めのかたち』出版
イラストレーション誌『ザ・チョイス』入選
ピンポイントギャラリ-(青山)で個展計6回
カフェスロー(国分寺)ギャラリースペース
他、全国にて個展開催
ブログ「いろとかたち」http://yahama.exblog.jp/
連絡先maaru23@joy.ocn.ne.jp





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ちょうど去年の冬至くらいに、年明けのアグレアブル・ミュゼでの「tobirae展」の制作が終わりかけた辺りにその衝動は起こった。
初めの頃はその衝動が何を意味するのか分からなかったが、次第にこれは「大きな転換」の前触れだと言う事が分かって来た。

2011/3/11を期に、それまでと絵の取り組みが大きく変わったが、その取り組みの一応の成果が自分にも感じられた時期だった。
成果を得ればますますどん欲になるもので、一枚一枚の絵に「どれだけの生命力を込められるか」がテーマになっていった。
それまで数年の「個展を決めて制作を組み立てる」やり方から「絵が集まったら個展を開催する」に変化していくのだろうなと思った。

その一枚の絵にどれだけの生命力を込められるのか?
それだけは一歩も譲らないで、自分にだけは嘘を付かないと決めた。

落ち着いて制作出来る環境への引っ越しを考えだした。
生活のリズムから離れて、絵だけに没頭出来る環境とアトリエを探し始めた。
「TOTEM」の制作開始と同時に全国津々浦々を歩き回り、その場を探した。
いままで多く家移りした経験から、新拠点は自分が見つけるのと同時に、その場に「見つけられる」のだ。
両方が引き合ったら、移転にまつわる諸々の問題は問題じゃ無くなる。
何もかもスムーズに流れ、人にも土地にも歓迎されて始まる。

それをこの一年ずっと探していた。
自分の中に起こるかすかな気配と、その場所が持つ磁場を感じようとつとめた。
何カ所かの候補が絞られたので、先週はそれだけを感じる旅をして来た。
岡山を案内してもらい、その後に奈良に寄る、奈良ではちょうど寒波に襲われ、私は友人と家の中に籠ってずっと話をしていた。
奈良に行っていわゆる観光をしなかったのは初めての事だった。

友人との話の中で、ある言葉が私の心臓を貫いた。
「神にとっては『この世』が『黄泉の国』なんですよね」

意味はずっと知っていた、というよりも、そうだと思っていた。
しかし言葉とは不思議な働きをするもので、それを自らが反芻するのと「だれか」の口から聞くのではまるで違う。
私はこの一年、転換の衝動の因を探してうろつき回っていたが、実はもう「転換していた」事をさとった。

何も変えなくても「もう既に変わっていた」のだ。
その瞬間、自分の引っ越し先を探す事を止めた。
自分はもう「引っ越して」いたのだ。
目に映る景色が何もかも変わってしまった。

2011年2月後半に屋久島から府中に移り、その直後にあの震災が起きた。
あの時期の東京を体験出来た事は自分にとってとても大きな贈り物だったと思う。
遠い場所で情報だけたぐり寄せているのと、実際に生命の際を感じて暮らすのではまるで違う。
その「絵」が今の自分の「絵」を育ててくれた。

この先の事は分からないが、今どこかに家移りする必要は全く消えた。
今まで通りこの部屋で多摩川を見ながら絵を描く事を当分続けようと思います。
この一年、本当に沢山の方々と出会い、影響を受け、優しさに触れた。

まるで聖書の「放蕩息子」の逸話のようにぐるっと一周廻って元の位置に戻ったが、その放蕩息子がそうだったように、私にも沢山の景色と色合いがより深く感じられる。
本当に引っ越しをするより、私はそこに帰られて本当に良かったと思う。
ここで絵を描いて行きます。

2014年 冬至より



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以前から「背面ハグ」なんて呼んでたまにやっていたのですが、ふたりが背中を合わせて座り、背中から相手を感じるハグです。
人間の知覚は主に身体の顔(正面側)に集中しているので、私たちは正面側の情報に頼っている訳です。
でも背面からも常に何かを感じ取っているのであり、それだけじゃ無く足の裏とか頭頂部とか、かすかな感覚しか実感出来なくとも(感じて)いますよね。
絵を描く場合はほとんど「視覚」から得た情報を手で描き映すのですが、この「背面ハグ状態」で背中合わせの相手の絵を描くと言う「背中で観て描くワークショップ」を考案しました。
以前から行っている「生命を描くワークショップ」は、正面同士で向き合い見つめ合う事で相手の中に入る方法ですが、これは背中から相手に入ります。
相手を感じるのが「眼」じゃ無くて「背中」だから、もっといろんな事が観えてくるのではないでしょうか。
まだ実行していませんが、これはかなり期待出来ます!
とても興味深い意識状態になると思います。
何度か試してみて、その内開催したいと思っております。
ボクは長年絵を描いて来ましたが、絵はただ芸術やアートばかりじゃ無く、「見る/観る/視る/診る」の領域を広げる容易い方法でもあります。
絵を描く事で第三第四の「眼」を開く誰にでも簡単に出来る方法です。
そういう教室というか、いつもそれが出来る様なスペースも創って行きたいなぁと思っております。





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