波
自宅うらの公園にある岬に通っている。
ここは東西に海が広がり、この時期からは朝陽と夕陽が拝める。
台風の影響が届いているのか、いつもより大きく長い波が磯まで押し寄せている。
紺碧の海原からうねりを持った波が岩にぶつかり砕け、白い空気を含んだサイダー色に変わり、それを長く引きずりながら次第に消えて行く様を見ていたら、どんとの「波」が頭の中を流れていた。
波は汚れて黒くなってもいいのさ
この世が朽ちても終わりはしない
生きているなら何か話しておくれ
お前にはこの俺が見えないのかね
ずっと好きな歌だったが、今本当にこの歌の意味が分かったと思う。
どんとはどこに行ったのか?
今だったらどこに行ったのかを知っている。
どんとは「ここ」にずっといる。
by prema-maaru
| 2009-09-18 06:36