異邦人
屋久島町でも現在町議員選挙のまっただ中で、連日「よろしくお願いします」と「みなさんのために」の連呼でありました。
このところ「棒踊り」の稽古で地元の若い世代の方々に触れ、移住者である私のような者には見えなかった屋久島町を感じられて、また新たな視座を収穫したような気持ちでおります。
世の中に在る「善」というものを後ろ盾にした真っ当な理論を押しつけるだけでは無く、それぞれの立場から見える「生活と人生」を知るには、まず自分がそこに入っていかなければ何も知る事は出来ないという当たり前の事実を学ばせてもらっています。
「みなさんのために」と言うのは簡単ですが、それの支持者ばかりでは無く、反対する者たちであったり、自分たちを憎悪する立場の人たちも「みなさん」に含まれてこそ、次の世代が活き活きと暮らしていける自由な世界が広がっていくのだと感じました。
屋久島のように小さい社会では、お互いの顔や言動が見え安く、これまでの常識と共に違和感のあるものまでも受け入れて行くような器の大きさもあるように思います。
小さいからこそ変化が見え安く、順応能力も高いのかも知れません。
縄文人が渡来人を受け入れていったような歴史の再来が、明治維新のような大きな価値観の変換が、今の時代に起きている事を感じてわくわくしています。
by prema-maaru
| 2009-09-20 07:39