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絵を描くこころ

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以前友人のリビングで壁に掛けられた私の絵を友人と一緒に見ている時に
「マシマさんはどういう発想で絵を描いているの?」と言われ、
そんな事も普段は考えないものですから、その時は出来るだけ正直な気持ちを浮かび上がらせ

「まず、ひとつ点を置いて、そこから『どうしたらきれいな線が描けるかな?』という事を思いながら紙いっぱいにバランスを見ながら描いていって、それが満足いった時点で完成!」と言った時に

『あ、それは皆そうなんだ!!』と気づきました。

その時の衝撃は飛び上がらずにはいられないような爆発的な歓喜そのものでした。
つまり、絵に限らず「全ての人はそういう気持ちで生きている」という気づきでもありました。

私たちは絵やアートにふれた時に、好き嫌いや上手や下手といった基準を無意識的に付けてしまいますが、その人の作品がどう自分に映ろうと、その人は自分の美の基準に正直に、たしかにテクニックの差こそありますが、自分の感じる美に忠実に従おうとしているのです。

それはそれぞれの人生にも同じ事です。
生きるのが上手い下手とか、前向きとかネガティブとか、そういう判断は皆好き勝手に付けますが、その人が「良かれ」という気持ちで生きているのは間違いありません。

ただ私たちは、なかなか自分の事に自信が持てなかったり、自分の身が置かれた状況や環境に不満を持っていたり、ほとんどの人は自分の作品(人生)に合格点を与えていなかったりするかも知れません。

それでも作品に向かう気持ちは、どんな人でも善意の態度であるのを忘れてはなりません。
結果(仕上がり)を見て判断するのでは無く、その人がどういう気持ちで作品に向かったか?が本当の観るべきポイントなのです。

絵もデッサンを重ねたり、他の作品を沢山見たり、画材の特徴を理解する事で短期間で格段の進歩をみせるものです。
思い通りに描ける絵は本人はもちろん、周りの人にも幸せな気持ちをもたらせます。

それを人生の日常に当てはめれば、茶飯事や掃除や所作や瞑想というものになると思います。
常に掃除された部屋、豪華な食材を使わなくても自然の素材を心を込めて作った食事。
良く噛んで感謝して食べる事、静寂を持ち自分を見つめる瞑想。

日常を丁寧な気持ちで送っていければ、いつしか思い通りの絵が描けるようになるのだと思います。

それが本当に肚に落ちてから、私は周りの人の自分に対する評価があまり気にならなくなりました。否定的な評価はなおさらです。

人はそれぞれ、自分の見たいように世界を観ている訳ですから、そこから発せられる意見や感情も又、無限のバリエーションを彩るひとつの作品です。
かけがいの無い美しい作品なのです。
by prema-maaru | 2009-10-15 08:02 | Comments(0)