生命力
屋久島に来てから、私は「生命力」というものを意識するようになった。
妻も先日の体験から、「生命力」にピントが合ったという言い方をしていたので、互いに何をどう感じたのかをシェアリングした。
私たちが感じたのは同じもののようで、生き物やものに表れている「いのち」のかたちと、空間に充満した「いのち」の要素の集合を「生命力」としか呼び様が無いというものだ。
それらがまったく同じもので出来ていて、空間とものを隔てる壁が一気に無くなったのを感じている。
空間全体がうごめいているような、空間全てがいきもののような感覚を持つ。
これはもちろん屋久島に限った事では無いが、たぶん屋久島には「濃い生命力」が満ちているのだろうと言う結論になる。
屋久島は生きていくのが大変な場所で、養分の少ない土壌に多雨、いきものも種類が極端に少なく、自然界の循環も特殊なものになっているらしい。
そこで生きる為には、かなり気合いを入れないと滅んでしまうような環境であり、そういうムードが島中に溢れているのかも知れない。
しかし、一度その生命力に気づいてしまうと、それがどこに行っても在ることを発見しやすくなると言うか、どんな些細な生命力にも敏感になるようにも感じる。
生命にとっては決して生き易い環境では無いというものが、生命の力を増幅する原因になっているとしたら、こんな宇宙の矛盾した冗談は無いだろう。
しかし、真実はいつもパラドキシカルなもので、私たちが気づきにくい隙間から全部のコマを裏返しにするもの。
生命に気づくことが「覚醒」の真実であるのだから、ここは「覚醒の島」としての役割を担っているのかも知れない。
ぜひ、一度確かめにいらして下さい。
生命力のものスゴさを。
by prema-maaru
| 2009-12-09 03:36