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理想郷

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屋久島は夕べから雷と大雨で、凄まじい興奮の夜に寝ている事ももったいなく
今日は眠らなくて良いかな。と起きる事にしました。
こんな時間にブログをアップします(笑)

絵は前日に描きます。
ちょっと浮かんだものを、あまり深刻に考えずに、す〜っと引けた線がきれいだったら、それをスキャナに入れてフォトショップで彩色します。

だいたい20~30分で描きます。

あまり時間が掛からないので、以前は何枚も描いていましたが、現在は仕事で複数描く必要が無い限り、一日一枚を心がけています。
そのくらいがちょうど良い感覚です。

一枚をじっくり時間を掛けて描く作家の方もいますが、私は一生を通した全ての作品が一枚の絵だ、という感覚があります。

それよりも、毎日の日課にして描いて行く事が私にとっては「生きる」のと同じ意味ですので、家に居る限りは一生続けていければと思います。

こんな夜中に眼がさえてしまって、さて瞑想でもするかとしばらく座りました。

瞑想が終わってからひとつの物語が浮かびましたのでお話をしますね。


ある村にひとりの青年がいました。
彼は真理を求め、伝え聞いた「理想郷/シャンバラ」に旅立つ決心をしていました。
そこに住む者はみな神人で、不安や悩みの無い生活をしているそうです。

行く先々で様々な人に会いました。
彼と同じように真理を求め生きる人、
金に眼がくらみ他人を騙す人、

盗賊や妖怪にも遭いました。
山を幾つも越え、海を幾つも渡り、何度も死ぬような経験をしました。

何十年も時が過ぎました。
ボロボロになった身体を引きづりながら彼は、
やっとの思いでシャンバラにたどり着きました。

「ここが私の求めていた場所か」と、
老人になった男は辺りを見回しました。

それはそれは美しい山や丘に囲まれたその村は
なんと男が生まれた村でした。

そこには男の家族が暮らしていて、男の帰りを待っていたのです。

全てを悟った男はこう言いました。

「な〜んだ、最初からサイコーだったんだ〜(笑)」


昨日の写真がけっこう好評で!また一枚。






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by prema-maaru | 2009-12-11 03:01