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母と子





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「よわいちから 銀河」の制作も終盤を迎えました。

今年三回目の個展ですが、どの個展でも「母と子」の絵を描いています。

「よわいちから」の象徴となる「母と子の絵」(右上)は昨年の震災の直後、様々な思いが去来する中で「希望」を模索する中で降りて来たものです。

3.11以降とその前では「絵を描く意味」そのものが変わってしまいました。

この絵に込められた祈りをずっと描いて行くことが続いています。

これはボクの解釈ですが、「母」と「子」というこれらの姿に表れたメッセージは、「人と人」の関係の基本的なものです。

お腹の中に居る時にはひとつにつながっていた生命が、産道を通り外の世界に表れて来て、呼吸を始めてへその緒を切られて「他の人」になります。

「母」も「子」も、その記憶を持ち続けながら、もう「ひとつ」には戻れない「人生の旅」を進みながら、もう一度「ひとつ」になろうとします。

その繰り返しがこの世界の様々なドラマを産み出しているように思うのです。

「母と子」を「神と子」に置き換えるとその意味はさらに深まります。

かすかな、でもたしかにある「神」の記憶は、私たちに「そこに還る」事をささやき続けています。

そしてその「神」は、他でもない自分自身であるという真実を(心から見つける旅)でもあります。

ボクは「親」というものと「母」というものの違いも感じています。

「母」は決して「女性」に限らず、年齢に限らず、全ての私たちが持つ「母性」なのだと思います。

自分の中の「母性」を感じている事は、自分の「神性」に気づいている事でもありますね。

という訳で、ボクは「母と子」の絵を最高に母性が湧いている日に描く事にしています。

7月に大阪で開催する「よわいちから えな」では、「母と子」の絵を中心にお観せしていと思っています。

「えな」とは「子宮」の古語です。

そして「えな」は生命が生まれる元の元「銀河」でもあるんですね!









よわいちから銀河 福岡県うきは市 5/17~20


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by prema-maaru | 2012-04-30 06:00