spirit
細かい雪が降り続いています。
さっきトイレに行く時に薄暗い風呂場を見ている時にもうこの家は「自分化」しているな〜と感じました。
「自分化」というのは今浮かんで作った言葉だけど、いま急に盲目になってもボクはこの家の中だったらそんなに支障無く暮らせるな〜と考えたのです。
この家に越して来てそろそろ二年になりますが、「自分の内側になった」のは最近のように感じます。去年の夏はまだそうでも無かった。
ためしに目を閉じて家中を歩き回ったけど、何が何処に有ってどの位の距離かは全部足の裏や手先の感触が覚えている様です。
慣れたら掃除や料理も目をつぶったまま出来る様になりそうです。
最近は電車に乗る時に目をつぶってこの電車全体がどういう風に線路を走っているのかをイメージしたりして遊んでいます。
前方だけじゃなく背後や足下や頭上の感覚が冴えて来るのが分かります。
動いているのはこの電車だけじゃなく、実際はあらゆるものが動いていて、自分の身体はそのたくさんのうごめくものの一部だというのが感覚的に分かります。
「見る」という事はとても大きい情報に思えるけど「見えない」事の方が本当は眠っている感覚を広げてくれるように思いました。
日常の中で「目をつぶって感じる」時間を少し増やすと、少しだけ人生が豊かになるのではなかろうか?と思います。
目をつぶって考えを巡らせるのでは無くて、目を使わないで「いま」を感じる時間の事です。
その時間だけは「本当に生きている時間」と言えそうだからです。
ミニ個展「Friends of Earth」3/15.16.17(西調布)
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by prema-maaru
| 2013-02-19 10:27