人気ブログランキング | 話題のタグを見る

草原



草原_f0179615_1043519.jpg




草原_f0179615_1044341.jpg




草原_f0179615_10441491.jpg




草原_f0179615_10442622.jpg




しばらく前にディジュリドゥ奏者のGOMAの映画「フラッシュバック・メモリーズ」を観ました。
とても心に残った映画でした。
そのGOMAの絵画展があると言うので恵比寿の「KA TA」というギャラリーに行きました。

そこで観たGOMAの絵が奥底に響いていて衝撃波を送り続けています。
はっきり言えばもう自分は絵を描く自信を失ってしまったような、そんな圧倒的なものを観たのです。

(HPにあるGOMAのプロフィールから抜粋)
自身の10周年の活動をまとめた映像制作をしていた09年交通事故に遭い高次脳機能障害の症状が後遺しMTBI(軽度外傷性脳損傷)と診断され活動を休止。事故後まもなく突然緻密な点描画を描き始める。プリミティブでありながら親しみやすい抜群の色彩感覚と自由な発想で、未来へと生きる事に向き合った「純粋な創造」ともいえる絵画作品は、2010年夏に行われた初の個展『記憶展』として結実し、各種メディアや全国版の新聞にも取り上げられ社会的な関心を集めると共に連日大勢の人々が詰めかけた。

ボクは全ての表現(ARTやスポーツや文学)の根底に「苦悩」が感じられる程、その表現が活き活きとすると観ているんですが、それは苦悩が人々の感情に呼びかけるからだと思っています。

あのイエスやブッダなどの聖人と呼ばれる人たちは、個人で抱えきれない程の苦悩を表現した人であり、神とか仏とか称される半面、とても人間臭いエピソードが人の心をとらえ続けて来たのだと思います。

人は苦悩にリアリティ(現実感)を感じる。

苦悩と言うと少し重い感覚がありますが「滋味」と言い換えても良いと思います。
それがGOMAの絵からは感じられなかった。

GOMA自身は事故に逢い、記憶を維持出来ないと言う想像も出来ない苦悩を抱えて生きているのだと思いますが、何故作品にはそれが含まれていないのか?

苦悩そのものである事が、苦悩を突き抜けて「人間の一線を越える」ものを感じさせているのかも知れない。

それを解く鍵は「アウトサイダーアート」と呼ばれたり「アールブリュット」と呼ばれる知的障害者等の作品に隠されているように思います。

それらの作品を観てボクが感じるのは「対話が出来ない」事です。
その人が観て感じている世界に「他者の面影」が無いか少ないのです。

どう共感すれば分からないような、しかし美しく「完璧」な表現を観ながら「これは神の領域に入り込んでいるんじゃ無いか?」と感じる事があります。

GOMAの絵はまさしくソレであり、絵を辿ってその人物の心に入るといういつもの見方が全く出来ないものであり、異次元の住人のような、異界の生命体のような、そういう「こころもとない」気持ちになるのです。

もしかしたら「神」は苦悩そのものなのかも知れない。
ボクはそう思いました。

しかしその苦悩は、神側から観れば「生命」に観えているのかも。

私たちは生きていて「苦悩」を出来るだけ避けたいと、出来るだけ楽になりたいと思っていますが、そこに神と人間の「差異」があるのかも知れません。

二年目を向かえるこの日に、「人間」の心の鋳型にふれる様なものを感じました。

ボクは相変わらず絵を描き続けて行きますが、それは少し今までと違うものになって行くように思います。


ミニ個展「Friends of Earth」3/15.16.17(西調布)


よわいちから 2013春 名古屋〜福井4/5.6.7名古屋 4/12.13.14福井


メモリアート


マシマタケシのホームページ


ぽめろん
by prema-maaru | 2013-03-11 10:48 | Comments(0)