awe






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awe(作品の一部)


最近のボクの絵を観た方々の感想が似通っています。
とても「畏怖」を感ずると。。

自分でもそれは自覚のある事で、これは福井の助産所で遭遇した血の滴る「胎盤」に遭遇してからの大きな変化です。
自分では「胎盤前/胎盤後」と分けられる位に、あの体験はとても大きなものでした。

胎盤を見た時にボクは「これが本当の私ではあるまいか?」と感じたんですが、それは思えば母と子に仲介する役割の胎盤が、出産後には役目を果たし黄泉の国に戻るという所からの直観です。

お腹の中の子に取っては母と自分を繋ぐ「ムスビノカミ」のような存在だったのではないでしょうか。
ボクは胎盤に無性に懐かしさと起源の記憶のような目眩を覚えました。
中間にある存在。
それが全ての点と点を結んでいるのです。

それはこの世界に現れていないような、でも確かに在る様なもので、言い換えれば「精霊」であると思います。
それを目の当りにしてボクは深い畏怖を覚えたのです。

絵の話に戻りますが。
「癒されたい」と思っている人が沢山いるのは分かりますが、確かな「癒し」とは「何かの衝動」に立った時に訪れると思っています。
それは「癒しなど要らない」という意識の反転が起きる事に従います。

「癒し」に関わっている限り、双方は「癒し癒されのループ」に幽閉され続けるような感じがしています。
これはまだ子宮の中に居る時に似ています。

顔を上げ背筋を伸ばして周囲に意識を張り巡らしている人にとって、ボクの絵はある種の「起動装置」になると思っていますし、これからもそう在りたいと思います。

そしてそういう方々がボクの絵に「畏怖」を感じていただけて居る様に思います。
それは「出産/誕生」に似ています。

今まで臍の緒で繋がれていた「胎盤」から切り離され「ひとり」になった時に、私たちが「人」になるように。

胎盤はその記憶を細胞の奥から呼び起こすのです。
ボクの絵は「胎盤」のようで在り続けたいと思うのです。


5 elements マシマタケシ個展 6月毎週土日OPEN Galeria Anonima 荻窪


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by prema-maaru | 2013-05-03 16:55