十文字美信「或るもの」賜る

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鎌倉で十文字美信さんの写真集「或るもの」を受け取る。
この時、陽の向き、カフェの雰囲気に胸がいっぱいになり時間が止まる。
なにか本当に大きなものを受け取ったと思いました。



十文字美信さんの写真集「或るもの」は、これまでの氏の写真集とは違っていた。
彼の写真はひとつひとつズシンと心の奥に振動を与えるものが多かったが、この本に収められている写真は皆、まるでピンポン玉のように、当って来るのは分かるが「軽い」のだ。
その「軽さ」のニュアンスに、ボクは氏の深いメッセージを感じた。
「なぜ無料にしたんですか?」
氏は不在らしく、事務所の清々しい青年が答えてくれる。
「美信は、今まで彼の写真を愛してくれた方々に渡したいと、最初は50部ほどの印刷の予定だったんですが、思いのほか好評だったので150部にしたんです」答えになっているのかは分からないが、このやり取りに感じたのは「遺言」のようなものだった。
別に本当の遺言では無い、ただこれからの人たちに彼はこの写真集で伝えたかったのだ。それを。
カフェの不思議な時間の流れる空気の外に出て、ボクはこの出来事は十文字美信とボクの、たった二人だけにやり取りされた事なのだと感じた。
他の誰も居ない、ボクと彼との間に起きた事なのだ。
カフェを出て、どこにも寄らずに電車に乗る。
「賜った」という言葉が沈む。


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by prema-maaru | 2015-12-09 20:13