再会

この「ヨミの星展」には懐かしい友達がたくさん来てくれます。

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冨田貴史さん。
10年前に会って、それから要所要所で再会を繰り返している人です。
短い時間でしたががっちりと噛み合い交差しました。




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白崎映美さん。
上々颱風の歌姫でした。
現在は「東北六県ろーるショウ」で大活躍しております。
なんと35年ぶりの再会。
同郷です。



パフォーマンスが始まってから会場の雰囲気もまた変わりました。
全体で「舞台」という空気が満ちています。






昨日は上々颱風のボーカルをしていた白崎映美さんが「ヨミの星展」にいらしてくれた。

彼女とは山形県酒田市の同郷で、高校時代に少し、上京してから少し、実はそれほど親しかった訳では無いが、白崎さんはボクの事を覚えていてくれた。

自分から見たら一世を風靡した「上々颱風」の美人シンガーである白崎さんを羨望の眼差しで追いかけた記憶しか無いし、それよりも何よりもボクが彼女に大リスペクトをしていたのにはハッキリとした理由がある。


東北出身者が都会に出て真っ先にするのは「東北出身者だと悟られないようにする」ことだ。

自分が田舎者だと見られない様に、無理に言葉を標準語にする、無理におしゃれな服を着る。

無理にするから周りの人には「無理してんな~」という姿が映るんだけど本人は必死にごまかそうとする。


今の時代ではもうそんな人は稀かも知れないし、実際に東京出身の人はそんな田舎から出て来た東北人をバカにする所かむしろ尊重してくれるのが後々には分かるんだけど、若者にはそんな複雑な構造は分からない、とにかく田舎者にだけは見られたく無いのだ。

それで外見はともかく「方言」を隠して行く。

ボクもコンプレックスのカタマリだったので兎に角「ことば」には細心の注意を払っていた。


20代半ばには上々颱風の活躍はTVにも映りボクも何かの番組で白崎さんがタモリさんと話している場面があり衝撃を受けた。

彼女はタモリさんにべたべたの酒田弁で話していて、タモリさんが標準語で返しても一切酒田弁を止めないからだった。

白崎さんは東北を隠しているどころかアピールしている。

そのときボクは「あ~この人には一生敵わないだろう」と悟った。


今でこそ「開き直った東北弁は関西弁を超えるお笑いになる」と思えるが、当時のボクには出来るだけ無視するか知らないフリをするのが精一杯だった。

そんな白崎さんが酒田弁べたべたのままヨミの星展の会場に居る。

お友達と一緒にいらしてパフォーマンスを観てくれて「さげのも(お酒を呑もう)」と誘ってくれた。


谷保の居酒屋に入り35年前の話に花が咲く。

ボクはずっと酒田弁を話していないし、正直言って忘れてしまっているので中々歩調を合わせられないが、でもところどころに記憶が戻って来る度に面白い現象が起こる。

目の前に白崎さんが居て話しているが、その顔の上に長細いスクリーンがかかり昔の記憶の映画がどんどん流れ始める。

死ぬ前の走馬灯ってこういうものかな?なんて思いながら、その映像を追いながら白崎さんと話を進めていた。


久しぶりに会ったのにそういう緊張感は無く、親友の再会のように会い別れた。

今度は酒田で会おう!と約束した。

自分の中で大きな(本当に大きな)歯車がゴロンと音を立てて回った晩だった。

外に出たら台風の影響で大風が吹いていた、生暖かい風が季節外れだった。








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by prema-maaru | 2016-10-06 09:00