よわいちから2017
TOTEM以降のフルスイング出し切り系の私の絵しかしらない人は「ましまさんどうした?」と思うのかもしれないが、今のボクは「これ」なのである。
優しく柔らかく可愛らしいもの。
そこに(何と言うか)突き抜けた存在を感じている。
降りたのでは無く上昇したのだ。
思えばしばらく前にLOFTのキャラクター商品のコーナーにふらふらと入って釘付けになった事があった。
なんだこのクオリティは!日本ってどこまで行く気なんだ!と思った。
それが昨年の「シン・ゴジラ」や「君の名は」や「この世界の片隅に」等にも感じたわけだが、ここに来て日本的なタマシイ部分が表に現れ出したように思う。
そのココロは縄文土器、縄文土偶に見られるソレである。
それらの深刻さの無い、しかし奥深く上質な表現は、軽い湿度やきめの細かさが特徴の、日本列島に住み日本語を話す人々の嗜好そのものではあるまいか?
地震も噴火も津波もお笑いに変えてしまうようなあっけらかんとした強さを持ち、いつも「くらし」を大切にして来た私たちの哲学ではあるまいか。
日々の暮らし、日常の所作、それはつまり「よわいちから」と言える。
よわいちからが私たちの生活を支え、家族を育み、村や市やクニを支えて来た。
もう一度そこに還ろう。
学ばなくても良いのだ、知ってるんだから。