The Heart Of The Earth

The Heart Of The Earth
地平線と水平線
太陽と大地
月と海洋
あなたとわたし
「The Heart Of The Earth」は、ここ数日とても難航していた絵で、先日新年会で集まって遅く迄残った人たちには、この絵の制作過程を観てもらった。
タイミングが合うと「過程」が観られる事もあります、(ボクは絵の完成は想定しなくて、将棋の様に『対局』して進むので、自分では全く思いも付かなかった絵が出来て投了を呼び込む事が多いので、途中を知っていると面白いですよ。)
その夜観てもらったのは、例えれば密林の奥深くに分け入って、そこで出逢った未知の生き物を連れて来た、そのままを観てもらった感じだ。
その生き物はよだれを垂れ流しながら眼も落ち着かず、低いうなり声を上げている様な荒々しい状態だった。
何者かも分からない、どう感じて良いのかも分からないそれを、暗い部屋の中で皆にお披露目した。
それまで散々と暴れられて手を焼いていたボクは、皆で一緒に観るという行為で少し落ち着き「あぁ意外に良いな」と思った。
「分からなかったけど、明日このまま載せようかな」と言って皆を見送る。
所が翌朝見たそれはやはり野生の匂いぷんぷんで、とてもこのまま世の中に放つ事は出来ないと判断した。
夜闇に活き活きとしていたそれは、太陽が昇ると魔力が減退してしまっていたのだ。
その日一日ボクはそいつとがっぷりよつで向かい合う。
題名は途中で何となく浮かんでいた、題名が浮かぶと一気に流れは掴めるが、それが良い場合もあれば更なる難航を呼ぶ事もある。
今回は後者だった。
丸一日格闘し対話した挙げ句、夜には予想もしなかった姿に変化していた。
野生丸出しの異彩を放つ姿が、それを残したまま洗練されている。
そこでボクは想定していた題名を少し変えて、もっと親しみ易い名前を付けた。
あの(連れて来たばかりの姿)を知っている人は、この涼しげに変わった姿と結びつくのだろうか?
ただボクからしたら、彼は今も野生の匂いを放ち、その眼は鋭く尖っている。
今年は個展もいろいろとあると思いますが、基本的に絵を観たい方には自宅アトリエまでいらしていただいています。
この場所から生まれた絵を、そこで観て頂く事の諧謔味も込みで味わっていただきたいからです。
新作もこれまで生まれた絵も、事前に題名を伝えて下されば用意してお待ちしております。
よろしければ昨年末から作り出した「酵素玄米」も味わっていただきたく思います。


